Research Diary
フィールドワークが恋しい

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社会人だった時に、以前の上司から声をかけられ、いきなり大学界に入った私に、辛抱強く一から研究費申請書の書き方や、研究者たる者の心構えなどを教えてくださったのは、偶然にも学生時代の恩師でした。

研究者として、大学人として、心から尊敬申し上げる恩師も、年に何度もフィールドワークに出かける研究者です。

「フィールドを持つからには、年に2回はフィールドに行け」

フィールドを持たない大学教職員や研究者から「海外旅行」として見られ、羨ましがられるだけなら良いけれど、妬まれることも少なくない(といわれる)、フィールドワーク。

「とにかくフィールドに行き、データを取って論文を書け、周りから何を言われようと論文を書き続けろ」

大学にいきなり職を得て、右も左もよくわからない私に、言い続けてくださいました。

年に2回、カリブ海地域にフィールドワークに行けていたなんて、コロナ禍では夢のよう。

そういえば、コロナ禍じゃなくても、カリブ海地域でたまに出会う日本の研究者の方々に、いいなー!2回も来れるなんて!と言われていたことを思い出します。

そんなに時間とお金(研究費)があっても、フィールドワークに出るにはさまざまな障害があると知らなかった当時。

たぶん、私が見えていないところで、私がフィールドワークに行けるように取り計らってくださっていたのだろうと、今になって思う昨今です。

今度はいつカリブ海地域に行けるのでしょう。