Research Diary
2021 Caribbean Studies Association 45th Annual Conferenceを終えて

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100ページ以上ある大会Agendaの中から、やっと見つけた私の名前。左下です。

 

ガイアナの首都ジョージタウンにあるガイアナ大学で開催が予定されていた「 2021 Caribbean Studies Association 45th Annual Conference」は、完全オンライン開催となり、また新型コロナウィルス感染症の流行も収まらず、研究発表出張ができるかも!という儚い夢は破れました。

ジョージタウンには2006年から累計3年ほど暮らしていました。かつて暮らしていたことのある国・都市に里帰りすることは本当に嬉しいものです。発表発表Abstractがアクセプトされてから、ジョージタウンで会うべき人リスト、食べるべきものリストを作っていたのですが、夢かなわず。

オンラインの学会は、時差があると、本当につらいです。特に今回は13時間の時差があったため、おはようございます!と一言目を発話する研究者がうらやましいほど、眠気と戦っていました。いつもならとっくに寝ている時間帯の、自分の研究発表がスケジュールされたパネルの研究者の発表は聞きましたが、他の時間帯に組み込まれた興味深い他の研究を聞くことはできませんでした。日本時間早朝3時からオンラインで閉会式を見る体力的精神的余裕はないです。

研究発表タイトルは、”Analysing racial identity: narratives on perceived whites and their privilege”. トリニダード島とバルバドス島のヨーロッパ系市民の白人としての認識と各社会でどのような特権を享受しているのか、現地聞き取り調査の結果を発表しました。

研究発表自体は、まあ普通にできましたが、Q&A対応がいまいちだったと自己採点です。この学会後、疲れがドッと出て、翌日は何も手につきませんでした。発表後1週間経った今も、精神的に疲れています。

このことを当日、私の発表を聞いていた在米ガイアナ人のよく知る研究者に伝えたところ、「信じられないくらい上手くかわしていたけれど、人種差別攻撃があなたを疲れさせたんじゃない?(racist attacks must have drained you)」と言われました。私に対して、いじわるmeanな質問をし、必要以上に刺々しいharshな態度をしてきた人がいたのは明らかだ、と言います。それがあなたがアジア人だったからかどうかはわからないけど、とも。そうかもしれないですが、気がつきませんでした。終わってから心身ともに徹底的に疲れ果てましたが。まあ、攻撃したい人は攻撃してください。Good luck!

来月にはロンドン時間でのSociety for Caribbean Studies研究学会発表があります。研究成果発表の申請受理連絡の返信に、日本時間の日中に発表するスケジュールがいいですとお願いしました。そのためか、日本時間の夕方、ロンドン時間の朝の枠をいただけました。ずうずうしかったでしょうか。。。