一昨日、昨日3月27日・28日、トリニダードとスリナムとガイアナでHoli(ホーリー:またはPhagwa, Phagwah パグワ)がお祝いされました。
ヒンドゥー歴第11月目の満月の時期(太陽暦の3月・4月ごろ)に豊作を祈って始まったお祭りに、さまざまな悪魔祓い伝説などの要素が混じり、色粉を付け合う現在の形になったそうです。カリブ海のお祭りというよりも、ヒンドゥー教のお祭りです。
カリブ海地域では、例年変わるお祭りの日前後の日曜日を休日にしています。なので、今年のようにインド系住民の多いトリニダード、ガイアナ、スリナムの各国やインド、ネパールなどでお祝いする日が違うこともあります。
トリニダードでは、約1ヶ月前の裸に近い服装で街を闊歩するカーニバルとは違い、腕と脚がしっかり隠れる真っ白の生地でできた格好をしないと、ホーリーのお祝いが最高潮に達するアビールという色粉を掛け合う(付け合うではない!)イベントには参加できません。上記のガイアナ・タイムズ紙から拝借した写真に映る人々も、ほぼすべての人が上半身は色粉をかけられる前には白かったであろう服装をしています。髪の毛が緑になってしまっている人もいます。この後のお風呂掃除が大変であろうことは、容易に想像できます。
このホーリーの色粉の掛け合いっこが、商業化・大衆化されて、インドでHoli Festivalという若者が集まる野外レイブ・色かけパーティーとなり、それが世界各地で野外色かけフェスとして広まっています。敬虔なヒンドゥー教徒は音楽フェス化したHoliを悲観していますが、若いヒンドゥー教徒にとって、ハメを外す春の機会となって楽しそうです。その姿が、この時期にヒンドゥー教徒住民が多い世界各地の新聞に載ります。
日本ではインド系住民の多いリトル・インディアがある東京都江戸川区西葛西でホーリーが開催され毎年大賑わいです。新型コロナウィルス感染症が落ち着いた来年には再開でしょうか。