Research Diary
ブレストでなく、Brainstorming

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昨日、書き終えた論文をProofreaderに送信しました。赤が徹底的に入って返ってくるのが怖いです。

「赤だらけの原稿が返ってくるのが、怖いのよね〜」とProofreaderに伝えたところ、「じゃあピンクにするね。それか水色がいい?」と返ってきたこともありましたが、今ではその意味をわかってくれているようです。

きちんと構成が決まらないままに書き出してしまったので、まあ、論点の落とし前、いえ、落とし所をつけるのが大変でした。なんでこんなに時間がかかるんだ!とイラついたことは何度も。コロナ禍の焦りといえばその通りです。思い通りに物事が進まないのは、歳をとるにつれて、慣れてきました。しかしこのコロナ禍、研究が進まず、焦ります。焦っても仕方がないですし、今回のこの論文に関しては焦る原因を作ったのは自分で、その焦りで自分の首を締めていることにも気づいています、はい。

大学一年生の時に、英作文の先生がおっしゃっていたことを20年経って思い出します。

「Brainstormingをして、作文の論点・構成を箇条書きにしなさい。Brainstormingは時間がかかるけれど、時間がかかるからといってBrainstormingが完成しないままに書き出すと、まとめるのが大変になってBrainstorming以上に時間がかかります。」

先生、その通りです。

この言葉を聞いてからBrainstormingして取り組んだ課題が、すらすら書けて、驚いたのを覚えています。それなのに、Brainstormingしないで書き出した2021年春。この20年間、成長していないのでしょうか。

今回はトリニダード島に植民地時代から残るお屋敷であるグレート・ハウスがヨーロッパ系市民にとってどのような存在なのかというテーマで書きました。昨年3月以降は現地調査に行けなかったので、現地の日系旅行会社 Island Buddy Ltd.にグレート・ハウスの撮影をお願いしました。自分で撮るよりも、美しい写真が頂けて、とても感謝しています。やはり撮影コーディネートをされている方の視点は違う!と、その道のプロに業務委託する意味と重要性を理解しました。

Brainstorming、日本語の定まった訳語がないのですね。Googleしてみたら「ブレストと略されることがある」とWikipediaにあり、のけぞりました。ブレインストーミングか、ブレーンストーミングの方がよろしいかと思いますが、敢えて、本稿ではBrainstormingと書きました。なぜなら、大学一年生の時の英作文の先生が「Brainstorming」と黒板に書いた、右斜め上がりの字も、板書の音も、かなり鮮明に覚えているからです。